日本の心・さいき

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心は、熊本・・・

 内柴選手・・・半年前までの3年間半、国内外の大会でことごとく優勝から見放された。ケガもした。屈辱、焦燥、脱力感、プレッシャー。「金」のあとの4年間の間に見たのは、「地獄」だったと言える。そこから這い上がる原動力になったのが、彼の場合は家族だった。
 10日夜、連覇を決めた直後には、観客席にいる妻と子に向かって、周囲にはばかることなく、その名を大声で呼んだ。アテネ直前に生まれた長男の輝(ひかる)君は、物心つく4歳になっていた。
 「おやじなんで。おやじの仕事をしっかりやりました」との喜びの言葉の陰に、家族の力の大きさを見る。メディアは時に美談を作りたがるけれども、どん底を越えて掴んだ栄冠を素直に祝福したいと思う。
 内柴選手のこれからは、これまでの4年間とは違う人生設計を描いているようだ。いずれ熊本に戻り、柔道整復師を目指す妻あかりさんとともに柔道場を開きたいのだという。ブログにあった、「僕の心はいつも熊本にあり」も泣かせる。
(以上、平成20年8月12日の「熊本日日新聞」より)

http://blog.livedoor.jp/masato_uchishiba/

 多くのスポーツマンの勝者は、周囲の支えが大きかったことを肌で感じている。勝負の世界では、紙一重の差のことが多いと思う。周囲の支えを本人がどの様に感じているかで、勝敗が少なからず分かれる気がしてならない。