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退職後の雑感(22)

  「退職後の雑感、教育問題」

 日本の今の教育、基本的には、長いこと変わっていないと思っています・・・。
 教育上の次の3点に絞って述べたいと思います。
1、経済的な問題。
 能力のある人、意欲のある人、社会の為に頑張ろうと思う気持ちがとても強い人、そんな人がお金がないので断念ってことにならない社会にしなければいけません。
 日本の場合、諸外国と比較すると、学費が際立って高くかつ受給率が低いのです。もっと奨学金の受給率を増やし、優秀な才能を埋もれることなく、発掘して社会に還元するべきです。
 しかし、大金を要した大学生活が、将来の仕事とあまり結びつかないとしたら、大きなロスを背負うことになりますね・・・→現実には、会社に入って新たに教育をし直すって感じのケース、まだ多々ありますね・・・。 (大学卒業後、又、専門学校に行ったり、大学に入り直す人もいますが・・・)
2、就職活動の開始時期の問題。
 諸外国と比較してみると・・・→日本の様に、卒業前から長期に渡って、それも多くの会社と面接して、就職活動に多くのエネルギーを注いでいる国何て、ありますか?!
 その間、大学での勉強には、あまり熱が入らない状態になっていると思うのですが・・・(会社側も、そんな採用の仕方に付いて、考え直さないといけないと思うのですが・・・)?
3、学校で学んだことが将来の職業にあまり役に立たない。
 このことは、日本の場合、高校だけでなく大学でも同じ感じですが・・・。
 アメリカの高校を卒業し、アメリカの大学を卒業し、更に、カイロプラクターの学校(大学院)に行って、カイロプラクターの資格を取って、アメリカで開業している私の長女の話だと・・・
 ・・・→「アメリカの大学は、高校の成績だけで難なく入れるよ。でも、大学生活、きつかった。入っても卒業しない人、多いね。レポート・レポートの連続で、最後の学年(4年生)の時、ホントきつかった。入学式何てないよ。卒業式は、ど派手だけどね。
 大学院(カイロプラクターになる為の学校)は、解剖などの実習が始まると、メチャ忙しい。しかし、医師と違ってカイロ(カイロプラクティック)の場合、範囲が限られているので、最後の1年間は、資格がないだけで、一般のカイロプラクターと同じことをしている感じかな・・・。
 卒業時、1.000万円以上(?!)の大金を(公的機関から)借金している人が多々いて、そんな人は、それを返す為に、卒後真剣に働くしかない!(生活がかかっているので、卒後研究生活何て、とても考えられない!) 」と。
 日本の場合、入学する為に、長いこと受験勉強が強いられています。それも、過酷な程。
 低学年からの塾通い、親ですら、何も言わない感じで、我が子さえ良ければって感じで・・・→それで体を動かしていろんな経験できることが少なくなったり、見方も狭くなって、失うものの方が多いのでは・・・?!
 若い時に経験した学問以外のいろんな失敗も、将来、貴重な肥やしになれるはずですが・・・晴れて入学出来ても、(東大法学部などの)ある所では、又、資格試験の為に、その為の受験勉強が強いられています。そこでは、変な教育のオンパレードが長いこと続き、そんな人が社会の中心になって国を動かすとなっています・・・?!
 私が医学生の時、今と違って、卒後直ぐに大学入局だったので・・・→卒後は、もう他の科の勉強が出来なくなるので、医師としての最低限の技術を見に付けようと思って、長い休みを利用して、国立療養所や、市立病院や、大学病院の皮膚科や精神科や放射線科や病理などに行って勉強しました。大学のポリクリで各科を回る時、外科の先生に、糸結びの仕方を習いました。(・・・→外科の先生は、卒業して覚えればいいと言いましたが、私はしつこく教わりました。そして、卒後に、宮医大の小児科で子どもの心臓カテーテル検査をする時、それが初めから直ぐに役に立ちました。)
 専門的な医学部だけを例にとっても、日本の場合、医師免許証がなければ、医学生は、患者さんに注射1本(法律上は)打てません。それに、医師国家試験勉強を学業と別に、それなりにしないと受からない何て、おかしいです。(アメリカでは、大学を卒業して、4年間の医学部生活となり、卒後までに、3回の国家試験を受けます)。 
 長女の話では・・・→「カイロの国家試験は、全部で4回あるけど、初めのが一番難しくて、最後のは、実地問題。まあ、大学の講義をちゃんと消化していれば、それが国家試験勉強に直接び付くので、まともに勉強していれば、受かるはず(回数制限あり)。」と。

https://www.youtube.com/watch?v=Ptz52MA1Q1k&t=6620s(←コロナの真実)
https://www.youtube.com/watch?v=yjOBpvjAblg&t=536s(←井上正康先生の話)
*写真は、私の長女が通っていた、アトランタにある「ライフ大学」。家内と一緒に、そこで写っています。

 (令和4年1月10日、10年前に記載した内容を少し修正して、再掲)

 

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