日本の心・さいき

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ツバメの救急





 病院の救急外来に、ツバメが巣を作っていて、そこから(平成20年5月11日(日)に)まだしっかりと飛べない雛が一羽、落ちてバタバタしていた。で、よく見ると、巣が2カ所あって、入り口に少し遠い方の巣には、雛が大きな声で餌を求めて啼いていて、2羽の親鳥も、代わる代わる餌を持って来ていた。入り口に近い方の巣には、雛はいない模様であったが、見つけた時に、落ちた雛のいる場所がその近くだったので、てっきりそこから落ちたと思って、そこに上げた。しかし、又、落ちてしまった。よく見ると、その巣の下はきれいで、糞が落ちていない。これは、てっきり誤診をしたに違いないと思った。
 それで、考え直して、入り口に少し遠い方の巣から落ちて来たと判断して、そこに上げたら、上手くいった。そこには、他に3羽の雛がいた。つまり、4羽いて、その内の1羽が踏み外して、落ちてしまったのだ。
 慌てていると、判断を間違える。救急医療も、慌てていると、思わぬミスをしてしまう。その間、幸いにも、人間の患者さんは来なかったが。雛も、これで助かったかな。