「退職後の雑感、異性学(23)」
職場が終わると、寄り道もせずに、真っ直ぐに家に帰り、賭け事も浮気も飲もせず、仕事に徹する感じで真面目に働いてきた男性が、定年後、信じ切って連れ添っていた妻から不意に離婚を言い渡されることがあります。こんなに真面目に生きてきたのに、何故って感じになり、離婚後もそれらしい理由が分からないままにいる男性が現にいます。
この男女の大きなズレは、どこから来ているのでしょうか?
昔は、多くの女性は、親が決めた相手と結婚し、その男性を絶対視していました。今は、夫婦の大半が、共稼ぎです。外に出れば、いろんなタイプの男性がいます。「愛している」「きれいだね」「ありがとう」「がんばるね」って言葉、そこには、長く連れ添った夫がかって言っていた世界があります。
更には、「奥さんの良さ、私にはよく理解できます」なんて言われると、女心、ついフラフラとなっても、不思議でない感じがしますが・・・?!
経済的にも、女性が少なからず支えているとなると、絶対的な男女の服従の関係は、不自然となってしまうでしょう。男性が、家族の為に仕事ばかりしていて、お金だけを入れる感じになっていると、働きながら夫以上に子どもの世話をしている女性は、どうしてもそんな男性の生き方に納得出来ないことにもなりますが・・・?!男性が、「好きなことをさせてやっているのに」との言い方、女性からは、男性が上にいて、女性の自立を認めていないと受け取られます。
今や、女性は、いろんな情報を男性以上に持っていて、いろんな家族を知っています。それとついつい比較してしまいます。しかし、多くの男性は、自分の育った家庭か、今の自分の家庭しか知らないし、他の家庭の生き方には、余り関心がないのです。
特に多い妻からの不満は、「話し合おうとしない!(人間、親子も夫婦も、じっくりと話さないと分からないはず)」・・・→それに対して、夫からは、「長い間、連れ添った中、話さなくても分かるはず!」との返事。
又、妻からは、「仕事ばかりして、家庭を省みない!(夫の仕事は、お金を稼ぐだけではないはずなのに)」・・・→それに対して、夫からは、「家族の為に、一生懸命に頑張っているのだ!」との返事。
又、妻からは、「(子育てが終わったので)もっと自分の為に今からは生きたい!(夫がいつも家族と一緒にいてくれなくて、自分だけで子育てをしてきたから)」・・・→それに対して、夫からは、「家族はどうする!身勝手だ!(定年後、やっと家庭に戻れて、これから老後をゆっくりと過ごすつもりなのに)」との返事。
急増しているこの定年離婚、何故か、世界では日本だけに見られる珍現象。手遅れにならない様に、特に私の様な団塊の世代の男性、いろんな手を先に打っておかないといけませんね・・・?!
(定年離婚の原因の多くは、長い間の不満の蓄積の結果です。妻の不満がどの程度今あるのか、じっくりと、今日でも、チェックしてみては如何でしょうか。)
男性の魅力って、女性から見たら、なんでしょうか?
私が思うに、それは、男性はでっかい夢が持てると言うことだと思います。そして、ひたむきな男性の姿だと思います。
女性の夢は、生活に直接結びついているものが多いと思われます。
結婚しても、ハラハラドキドキしながら、夫を見守るゆとりが女性にあると、いいのですが・・・夫のそんな行動を楽しんでいる妻だと、尚更いいでしょう。
女性は、どんな強がりを言っても、頼れる男性を伴侶に持ちたがります。確固たる信念を持って、真剣に取り組んでいる姿に魅力を感じます。そして、自分にないもの、尊敬できるものを持っている男性に憧れると思います。
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*散歩の途中で撮った「カモ」。
(令和5年11月22日、記載)