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初心忘るべからず

  「初心忘るべからず」

 8年余前のことですが・・・上天草市立上天草看護専門学校の講堂で、入学式がありました。
 いつもの流れでしたが・・・39名の入学で、新入生は、やや緊張気味でしたが・・・背中が丸くなっている人が多いのが気になりました。
 校長(上天草市立上天草総合病院管理者)が、「初心忘るべからず・・・」と言われていました。そうですね、入学式では、よく、この言葉を耳にしてきています。怠惰になった時、初心のやる気を思い出してって感じで頑張るべきですね。
 で、そんな風な意味に書かれている内容が多いのですが・・・→世阿弥の書いた「花鏡」の中には、「初心忘るべからず」「時々の初心忘るべからず」「老後の初心忘るべからず」とあります。
 つまり、初心がみっともなかったことを忘れないように、しばらく経過しての途中での初心も忘れないように、そして、最後は、老後の初心も忘れないようにと解釈すべきでは・・・?!
 私の場合ですと・・・
 大学に入学した時には、「ちゃんと勉強して医学を学べば、多くの人を助けられる・・・」何て思い上がっていました。(←今思えば、とても恥ずかしいことです・・・)
 医師になり、医療を重ねる中で、間違った思い込みを沢山してきたことを何度も経験してきました。(←同じ病名でも、皆、違いますね・・・何でも分かったと思い込むことが、大きな間違いでした・・・)
 そして、72歳にして、間違っていた今までの初心に、又、気が付いています。
 生きるって言うのは、間違いに気が付くことの連続とも、言えるのではないでしょうか・・・?!

*14年前の保育園健診で撮ったもの(行った時に、篠笛演奏や手品をしていました)。(天草の)子ども達から、元気な気を頂いていました。

(令和3年6月19日、一部修正して再掲)

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