日本の心・さいき

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小児科外来での出来事(その1)

 〇〇病院に就職した当初、小児科の看護師さんからきつく言われました、「先生、連れて来ている人、おばあちゃんでなく、お母さんですから、絶対間違わないでね!」と。で、外来に来た女性、(高齢出産で)お母さんに見えなかったので、看護師の助言、有り難かったです。
 30年以上前に勤務していた病院で、2000g未満の低出生体重児の新生児が、遠くから救急車で搬送されてきました。しばらくして、心配そうに、小柄な(60歳を超えた感じの)男性が、そのベビーが収容されている保育器の近くにいて、不安そうに、私のすることを見ていました。「おじいちゃん、今の所、大丈夫ですよ・・・」と私が言うと、「私、父親です・・・」「お母さんの父親ですか?」「いや、この子の・・・」と言う会話が何度か繰り返され、そのベビーの子どもの父親だとやっと理解できました。奥さんが20歳前後であったこともあって、てっきり祖父に思ってしまった訳です。幸いに、ベビー、元気になって、退院出来ました。
 今まで、こんな感じで、10回もないと思いますが、母親を「おばあちゃん」、父親を「おじいちゃん」と言ってしまったことがあります。
 「おばあちゃん」をお母さんと間違うのは、さほど問題なく、むしろいいみたいですが?!、逆は、最悪ですね。その後、医師とのコミュニケーション上、後遺症が深く残ります。
 実際、高齢出産の母親か「おばあちゃん」か、どちらか、迷うケースが多くなりました。今の「おばあちゃん」、若く見えることが多くなっていますから。
 で、今は、迷ったら、「おばあちゃん」と思っても、お母さんと、「おじいちゃん」と思っても、お父さんと言うことにしています。
 で、たまに、大きな女性が2人来て、大きい方は、お姉ちゃんなと思ったら、若い母親だったこともありました。
 いつも見ているケースでは、間違うことはまずないのですが、初診で、忙しい時は、時に、間違います。そんな時は、間違ってしまうとことがあると思って、言葉を慎重に選んでいます。