日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

小児科外来での会話

 外来で診察中に、思わず、面白くて、ドッと笑うこと、ありますが・・・?!
その1、11歳の男児が、午前中に嘔吐で来院しました。この日、学校に行ってからの嘔吐で、何度も嘔吐して、顔面蒼白の状態で、来院しました。で、点滴500ml入れ、点滴内に吐き気止めのプルンペランを入れましたが、点滴中にも嘔吐続き、已む無く(大きい子ですが)五苓散の注腸をしました。これで多くの例は、嘔吐が治まるのですが、何故か、この児の場合、治まらず、再び、点滴200mlをして、五苓散注腸も、再びしました。
 少し収まった感じで、顔色も良くなりましたが、今イチって感じで、夜の19時過ぎに、ダメ押しの200mlの点滴をし、五苓散を3日分処方して、22時に帰りました。
 「もう、どうもなかったら、明日の朝、来なくていいけど、良くなかったら、朝、9時に来て下さい。良くても、3日間は、大人しくしている様に。」と言いました。
 で、翌日、来なくて、夕方にその児の父親に会うと(院内の職員)、「先生、最後の点滴のおかわりが良かったみたいです。」と言われて、思わず、爆笑しました。
その2、予防接種の時に、乳児の祖母が連れて来ました。で、祖母の仕事が葬儀屋さんで、注射を打つ前に、いろいろ世間話をして、それが面白くて、外来スタッフ一同、笑いっぱなしでした。
 葬儀屋さん、葬儀でいろんな出来事を見てきて・・・→奥さんが先に亡くなると、残された旦那さん、とても悲惨でとの話で、是非、男の方が先に亡くなるべきで、先生(私)も、それがいいです、それがお互いに幸せとの話で、そんな話を肝心な赤ちゃん、大人しく聴いていた感じでしたが・・・。
その3、私のことを「おじいちゃん先生」と言う児が外来に時々来ます。何か、孫を見ている感じで、私も、「そうか、私は、おじいちゃんなんだなあ・・・」と思って、歳を再認識しています。
その4、(私が、3月17日までで)退職する・・・と言うと、いろんな感じで返答されます。
1)「長い間、子ども達皆が先生には、大変お世話なりました。助かりました。ありがとうございました。お疲れ様でした・・・」って感じで、笑顔で、感謝されて言って頂けます。
2)「先生、ホント、困ります。ここにまだいて下さい。ずっとずっと・・・」何て言われることも多いです。
3)「次、どんな小児科の先生が来るんですか?」って感じで、(別にそんなに驚く様子もなく)言われることもあります。
4)「辞めて、後、ここが気になりませんか・・・」何て、(怒った感じの顔して)言われることもあります。

 平成17年8月から平成29年3月まで、正確には、11年と7カ月、勤務して、独り勤務は、その内、半分余でした。
 長い間、本当に、ありがとうございました。
 まだ、3月には、市の3カ月健診、それに、看護学校の講義が3回ありますが・・・”飛ぶ鳥跡を濁さず”ですので、今、それなりに努力しています。

*写真は、早々と空になった棚(ここに私の本がぎっしり並んでいましたが・・・)