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アデノウイルス感染症

 小児科では、アデノウイルス感染症にしばしば出逢います。
 乳幼児では、高熱で、抗生剤が無効で、難儀します。食べなくなって、入院しても、高熱が続き(時に、1週間前後も)、医療側も、病名が解っているのにいい手段がなくて難儀している例が多いと思われます。

 私なりの治療ですが・・・→
 (平成28年**月12日の午前中に)3人、「アデノウイルス感染症」の子どもさんが来院しました。

1例目)男児、1歳1カ月。
 **月4日から38度以上の熱あり、高熱がしばしば続き、メイアクトジスロマックなどを処方されるも、解熱せず、元気なく来院。咳嗽なし、鼻汁あり、(抗生剤のせいか)下痢あり。喉を見ると、口蓋扁桃が少し赤く、白苔が付いていて、前医でも、それを指摘されている。白球数19140、CRP3.44、血沈1時間52mm、好中球/リンパ球=56:36。アデノチェックで、はっきりと陽性。
 黄連解毒湯を注腸し、点滴200ml、座薬黄連解毒湯1g(勤務する病院で、特別に作成してもらいました)を処方、夜、1つだけ使用。
 13日、朝、明らかに元気になり、37度台に解熱、点滴130ml、小柴胡湯加桔梗石膏を2日分処方する。

2例目)男児、8カ月。
 **月10日から38度以上の熱あり、鼻汁と咳嗽あり、鼻閉強い。口蓋扁桃が赤く、白苔多い。アデノと診断して、黄連解毒湯を注腸し、座薬黄連解毒湯1gを処方、夜、1つだけ使用。
 **日、朝、嘘の様に、36度台となっている。小柴胡湯加桔梗石膏を2日分処方する。

3例目)男児、3歳7カ月。
 12月9日から38度以上の熱あり、鼻汁と咳嗽あり、口蓋扁桃が赤く、白苔多い。一般状態がさほど悪くないので、アデノと診断して、小柴胡湯加桔梗石膏を処方し、黄連解毒湯1gを3個を指示。
 13日解熱する。

 中医学の先生から、中医学を教わり、長いこと、アデノウイルスに、黄連解毒湯と小柴胡湯加桔梗石膏を使って、直ぐに解熱させてきています(もう10年以上)。
 「黄連解毒湯」、アデノウイルスだけでなく、手足が熱くて、顔が赤ら顔で、他の高熱の疾患にも使用して、直ぐに治るので、喜ばれています。

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*1例目(写真)は、翌々日に、解熱する。2例目(写真)と3例目(経過いいので、来院せず)は、翌日に解熱する。