日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

稲むらの火・・・




 「稲むらの火」、薄々記憶にある。
 内容は・・・→村の高台に住む庄屋の五兵衛は、地震の揺れを感じたあと、海水が沖合へ退いていくのを見て津波の来襲に気付く。祭りの準備に心奪われている村人たちに危険を知らせるため、五兵衛は自分の田にある刈り取ったばかりの稲の束(稲むら)に松明で火をつけた。火事と見て、消火のために高台に集まった村人たちの眼下で、津波は猛威を振るう。五兵衛の機転と犠牲的精神によって村人たちはみな津波から守られた。
 熊本で教鞭を取っていた作家「小泉八雲」が、実際の三陸地震の内容を聞いて、この作品を執筆している。
 それが何故か教科書から突然消えてしまったが・・・2011年度から再び復活される様である。
 今回の大地震津波の被害に遭われた地域の多くでは、今までの経験を生かして、かなり高くまで防波堤を築いていた。しかし、それをも乗り越えて津波が襲ってきた。100m10秒程の速さで。建物の2階では危ない、それよりも高ければ安全との指導がされていた様だが、今回は、4階まで、津波が押し寄せて来ている。
 経験が生かされなかった。専門家が太鼓判を押しても、自然の営みは、それ以上だったのだ。
 日本の原子力発電所の安全性も、世界の手本ともなるべきものだった。しかし、それも、専門家の予想に反しての結果になってしまった。
 先々のことをその道のプロが断言して、その通りにならないことって、世の中にはある。
 医療にしても、経済にしても、政治にしても、この先の本当の姿、その時になってみないと分からない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A8%B2%E3%82%80%E3%82%89%E3%81%AE%E7%81%AB