日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

続・歴史観・・・




 大学入試の時、社会は、「世界史」を選択した。が、受験の為に勉強したせいで、あれだけ苦労したのに、殆ど覚えていない。兎に角、受験時、社会が最も不得手であった。と言うより、暗記科目と言うイメージが強くて、興味が持てなかった。大学に入った時、アア、これで、年号を覚えなくていい何て思って、安堵していたけど・・・。
 が、そんな興味のなかった自分が、歴史に興味を抱く様になっているのだから・・・自分でも、不思議って感じだ・・・。
 海外で、日本史に結構詳しい外国の人に時々出会って驚く。昨年、イスタンブールに行ったり、京都に行ったりして、モスクやお寺や立派な仏像を見て、やはり、歴史や宗教を知らないと、見てもよく理解できないし、それに面白くないなあと思う様になった。
 で、何と言っても・・・→もう、試験もないので、マイペースで気楽に楽しく勉強できるのがいい。年齢に関係なく、必要と思った時に、勉強を始める・・・→これでいいんですね。

 昔、鎌倉幕府成立の年を、「イイクニ1192」って感じで覚えていたけど、それが、今は、「イイハコ1185年」ってなっているとか。
 で、足利尊氏による室町幕府も、1335年、1336年、1338年と諸説ありとのこと。(何をもって、成立とするかだが・・・)
 昔から大きな問題になっているのは、「卑弥呼」の「邪馬台国」、これが、大きく、北九州説、近畿説とあり、それと「ヤマト王権」の関係が、はっきりしない。ヤマト王権邪馬台国を滅ぼしたのか、邪馬台国がそのまま(移動して?)ヤマト王権になったのか、更には、そんなヤマト王権は、東北アジア騎馬民族によるものとの説まである(騎馬民族征服王朝説)。
 「日本書紀」には、ヤマト王権が朝鮮に出兵して、200年間、任那(みまな)の日本府を置いたとある。日本書紀の真偽が疑われたが・・・→中国や朝鮮の史書にも、ヤマト王権朝鮮半島進出を示す史料があり、前方後円墳朝鮮半島にもあり、高句麗の王の業績をたたえた石碑にも、「海を渡ってきた倭が、百済新羅を破り、臣民とした」とある。果たして、真相は?!
 1万円札と言えば、前は、聖徳太子だったが、この聖徳太子に関しても、いろんな説がある。極論では、存在しなかったと言う人までいる。聖徳太子実在を認める人にも、17条憲法に関しては、疑問を抱く人がいる。
 聖徳太子の死因にしても、病死説と暗殺説(国外に太子暗殺の黒幕がいたという説まであるが・・・)がある。更には、その後の大化の改新まで、真偽が疑われた時があったが、現在では、大化の改革を根本から否定する意見は、下火になりつつある。
 昔から日本人が親しんできている「竹取物語」の作者は、不明。「いろは歌」も、空海でいいのかどうか、疑われている。琵琶法師によって語り継がれてきた「平家物語」も、作者不明。「太平記」の作者も、はっきりしてない(一人の作品ではない様だ・・・)?!(・・・←有名な作品なのに、何でこんなに不明が多いの?)
 世継ぎの問題では、真偽を正すのに、いろんな意見がある(誰も、肝心の現場を見てないので・・・?!)。
 例えば、豊臣秀吉の息子の秀頼だが・・・→正妻との間に子どもはなく、側室の間でも、淀殿以外に子どもは、いない言うより出来なかったみたいだ(?)。晩年、50歳過ぎてやっと秀吉に待望の秀頼なる子どもが出来たが・・・→実際は、他の男性の子どもだったのではとの説。(秀吉には、沢山側室がいたみたいで、医学的には、50歳過ぎて出来る方が、不自然・・・?!)
 第二大戦終了間際、神風が又吹いて、日本は負けないと思っていた日本人、多かったみたいだが・・・?!
 1274年、第一回の元寇が、博多湾であった。コテンパーにやられた感じになったのに、翌朝、元軍の姿が全く見えなくなっていた。その理由として、高麗の史書「高麗史」「高麗史節要」には、「夜中に強い風雨があり、船団が大損害を受けたので撤退した・・・」とある。元側の史書「元史」には、「日本側の抵抗は思ったより激しく、こちらの被害も大きい。それに手持ちの矢も尽きてしまった。ここは、いったん撤退した方がよいだろうと、協議が行われた・・・」とある。
 となると、神風とはあまり関係ない感じ?!・・・→外交交渉を優位に進めようと言う駆け引き策の一環としての軍事行動だったのでは・・・?!
 1281年の2回目の元寇は、確かに、台風も加担してくれて、元軍の兵船は殆ど沈んでいる。が、この時、日本側も、前回を反省して、全国に応援を求める感じで武士が集まり、かなり応戦し、水際でも持ちこたえていたらしい。となると、本来の実力で戦い、台風がそれに加担しただけだったのか・・・?!(しかし、それに対する報酬が、加わった武士に与えられなかったことにより、鎌倉幕府は滅んでしまったが・・・)
 イヤーッ、歴史は、深く知れば知る程、本当のことが分からなくなって、面白くなりますね。
 
*参考文献:学校で習った日本史が信じられなくなる本 歴史の謎を探る会 夢文庫 2010年12月発行
古事記日本書紀 坂本勝 青春出版社 2009年1月発行

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