日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

オーストラリア滞在(26:診療)

 歳を取ると・・→(総合力は上がる感じだが)記憶力が次第に落ち、考え方が頑固になり、医療に関して言えば、自分の治し方を固守する傾向になるかな(もちろん、若くて立派な技術を持ってる素晴らしいドクターもいますし、高齢でも、柔軟な頭を持ち、若いドクターにとって神様的な診療をされているドクターも現に多くいますが)・・・。
 昔、私の(亡き)父が、医師にかかる場合、次の様に言っていたのを思い出す・・・→「若い先生は新しい知識を持っているので、その点はいいが、経験が少ないので・・・。あまり歳を取った先生だと、昔流の医療をして、時代遅れのことがあるので・・・。」と。
 (61歳の)自分の場合は、(元々人の意見を聞かない所もあって)もう頭コチコチで、どうしようもないって感じかな?(気が付いているのだが、治せない・・・。それにB型だし・・・)
 医療の考え方にしても、10年周期で大きく変わってきた感じだ(今は、中医学なくしては医療が出来ない感じにまでなってしまった。呼吸器症状や消化器症状には、殆ど漢方を使用しているが・・・)。
 小児科の場合は、親御さんと子どもを少なくとも二人診ていることになる。まず、親御さんを納得させないといけない。これが、簡単な様で、実に難しい。子どもを味方にすればしめたものだが、親を見方にせずしてそれは至難の業。
 天草に来てからも、ある親から、「この子が言うことを聞くのは、先生の前だけですよ。看護婦さんが来ても、抵抗するし・・・。」と言ってもらえたケースがあった。 
 又、別のある親からは、「先生の言うことは、私たち(親)が言うよりも絶対なんですよ。私たちが、・・・しようとすると、そうじゃない。先生が、・・・しなさいと言っていたよ・・・」と。
 又、ある親からは、「うちの子が、先生の顔を見ると、不思議に落ち着くんですよ・・・」とも。
 昔は(佐伯の救急病院で仕事している時は)、「先生、今日、疲れた顔をしてる・・・」とか、「先生、今日、顔色が悪いごとある・・・」とか、「先生、体を大事にして下さい・・・」とか、逆によく言われていた。(冬の多い時は、1日250人以上を診て、深夜の0時近くまで点滴をし、朝は、7時半から診ていた。新生児・未熟児・小児の入院を持ちながら一人で・・・)
 親を安心させれば、子どもも安心する。すると、免疫力も高まって、治りも良くなる。経験的にこんなこと分かっているのだが、これを証明すること、難しいだろうなあ・・・?!
 心配で親御さんは来ている訳だから、診察後、来た時よりも安心させて帰すべきだと思うが、まだ、ちゃんと出来ていないと思う。それに、町中であっても、(何度も病院で診ているのに)名前が出て来ない!(これは、ホント致命的だなあ・・・)。
*オーストラリアのテレビを見ていたら、中国の医学(中医学)で診療している風景が紹介されてた。(オーストラリアと中国の交流、日本を抜いて、今から、盛んになりそうな雰囲気だなあ)