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小学生名人


 平成20年5月10日(土)の15:00過ぎから、NHK教育テレビで、「第33回小学生将棋名人戦」があり、準決勝と決勝の3つの戦いを全て見た。
 西日本での県別の代表者24人から2人が選ばれ、東日本での県別の代表者24人から2人が選ばれ、晴れて準決勝と決勝で4人が戦っていた。
 昨年の小学4年生の佐伯俊介君は、早々と敗退していた。連続小学生名人になった例は、まだ、ないとのこと。佐藤康光棋王(準決勝で敗れる)も、羽生善治2冠(優勝)も、小学生の時に、この4人に選ばれている。
 準決勝は、まず、青森県代表の山岸亮平君(小5)と奈良県代表の下西哲伸君(小5)が戦い、共に穴熊先方で、一時下西君が優勢に見えたが、205手で、かろうじて山岸君が勝った。
 次の準決勝では、東京都代表の増田康宏君(小5)と愛媛県代表の黒田尭之君(少)が戦い、共に互角の戦いであったが、175手で、黒田君が勝った。
 共に勝った山岸君と黒田君が戦ったが、早期に王を囲んでいなかった黒田君の戦法が災いして、104手で、山岸君が勝った。
 山岸君のお父さんは、将棋の息子の戦いを見るのは、今回で2回目とのことで、将棋を全く知らない父親。山岸君は、インターネットを利用して強くなっており、将来、プロ棋士になりたいと言う。負けた黒田君も、将来、やはりプロ棋士になりたいと言う。
 わずか10分の持ち時間で、それを使い上げると、1手30秒以内で打たないといけない。プロが30秒ぎりぎりで打つことがしばしばあるのに、小学生だと、20秒を超えて打つ場面が極めて少ない。スゴイスピードで、どんどん打って行く。
 プロ棋士が、持ち時間5時間も持って、2日間で打つのとは、全くタイプの違う戦いだ(プロでも、早打ちの戦いはあるが)。
 小学生は、進歩がメチャクチャ早い。6年生が名人になる訳でもなく、昨年は、4年生が、今年は5年生が名人になっている。女児も強くなっている。
 プロが勝っても相手を気遣って嬉しそうな顔をせず、負けても悔しそうな顔をしないのに、小学生の場合は、素直に顔に出ている。そこは、まだ、子どもだと思った。
 私の場合は、将棋も囲碁も父から教わった。自分は覚えていないのだが、負けず嫌いな自分は、ハチマキをして兄と将棋を指していたとのこと。兄が高校生の時に、強いと言われていた兄の友達を呼んで来て、自分の鼻を砕こうとしたのだが、3番勝負をして、3番とも自分が勝ってしまった。囲碁は、教養部の時に、隣の部屋に初段の社会人の人がいて、時々、指していた(2目置いても、殆ど負けていた)。
 高校の時からは、将棋よりも囲碁しか興味がなかったのだが、今は、何故か、将棋に興味を再び持つ様になった。楽しく詰め将棋をしている。前解けた問題を再びしても、解けないで考え込む。海馬が歳のせいで劣ったせいか、問題を覚えていないのだ。しかし、解けるまでの時間が前よりも少なくなっている感じだ。今は、「初段120題」をしている。解けない時、時間を置いて解くと、不思議なことにサッと解けることが多い。何手で解けて、必ず解けると決まっているからして、時間を掛ければ解けることが多いのだが、これが時間で攻められると、難しいなあ。
 まあ、誰にも迷惑掛けないし、自分なりに楽しいからいいかな。

**解答:2三銀不成→2一玉→1二銀不成→3二玉→2三馬までの5手詰。