「退職後の雑感、想定外」
北京オリンピック、8日(火)の午後、男子シングル・ショートプログラムが行われ、真剣に見ていました。
1位が、アメリカのネイサン・チェンで、素晴らしい滑りで、世界最高となる113.97点てした。2位が、現役高校生で、初出場の鍵山優真(18)で、自己ベストとなる108.12点で、文句なしの滑りでした。3位が、宇野昌磨で、これも、素晴らしく、105.90点で、羽生結弦は、95.15点で、8位でした。
羽生は、初めの4回転で、氷の表面の穴に落ちて、4回転の点数が全くもらえてなかったのです。こんなこともあるんだなあと、初めて知って、驚きました。本人も、次のフリーで、穴に落ちない様に祈っているって感じで言われていました。
しかし、演技直後のインタビュー、本人、3連破が期待されて、異常に騒がれていただけに、とてもきつかっただろうなあと思って、同情します。2日後のフリーでは、ケガをしないことを祈っています。想定外のいろんな事があるんですね。
前日(7日)の新競技のスキージャンプ混合団体でもありました。日本の先陣を切った高梨沙羅(25)が、スーツ規定違反となって、失格になりました。
高梨選手だけでなく、他の選手も、失格となっていましたが、この「スーツ規定違反」とは、なんでしょうか?
スキーのジャンプは助走するスピードや高所からの落下という要素だけではなく、風を受けて体を持ち上げる「揚力」も飛距離に大きく影響します。で、揚力を得やすい向かい風が有利で、追い風だと不利になります。それで、選手が着ているジャンプスーツは、その揚力を受けるツールとしてさまざまな規定があるんですね。
全日本スキー連盟のガイドラインによると・・・→選手は下着一枚で両腕を水平に広げ、股下や体の周りなどあらゆる場所を計測され、スーツ寸法と体のサイズが一致しないといけないとのことで、誤差は数センチと厳しいんですね。遠征で体がやせて、スーツ違反になることもあるのです。
ところで、今回のオリンピック、競技者のみで、一般客がいなくて、応援の声もなくて、淡々と競技が進んでいる姿、何か、違和感を覚えますが・・・一方で、ウクライナ情勢で緊迫しているのに・・・。
(令和4年2月9日、記載)