ある休日の朝(土曜日の10時過ぎに)6歳の男児が、咳が長く止まらないとのことで、来院しました。カルテの住所を見ると、天草市の〇〇町となっていました。てっきり里帰りと思っていたのですが、何と、わざわざ遠くから来院していました。
「何故ここに?」と尋ねると、「いい先生がここにいて診てくれると聞いたもんですから・・・」と言われました。「そりゃ、先生、責任重大じゃなあ・・・」何て言いながら診ましたが・・・。
(1カ月前から咳があり、百日咳の咳でなく、聴診上正常で、膿性でない鼻汁があり、くしゃみ時々あり、元にアレルギーがあって、それにウイルス感染に罹患して、それで、今回微熱もあっている様で・・・それに、親御さんの喫煙が原因と思いましたが・・・?!)
1時間半程掛かって来院していることを思うと、こちらも、新年早々、やる気が満開って感じになりましたが・・・?!
過剰に労働している時、多くの指導者から、「仕事だから・・・」と言われてきました。そして、時々、親御さんとトラブルが起きることもありました。
郷里の救急病院で勤務していた時、自宅まで親御さんの親族(祖父)から電話があり、どの患者さんか分からない状態でいると、ひどいお叱りを受けたことがありました。深夜でも、しばしば電話が掛かっていました。仕事だから、聖職だからと諦めていました。それでも、多くの人のお陰で、大きなトラブルが回避できて今日に至っていると思っています。
医師も人間、やはり、仕事と割り切っていても、感謝されたり、信頼されていることを如実に感じると、とても嬉しいですね。