日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

国際的視野の必要性・・・

 7月4日(日)の11時過ぎより1時間程、NHK大分で、大分県別府市にある「APU(アジア太平洋大学)」の特集があった。APUがオープンしてちょうど今年で10周年目を迎える。
 開設直前まで、賛成意見や反対意見、不安と期待の中で誕生した感じだった。とにかく、学生の半分が海外からで、入学時期は、4月よりも9月の2回何て、それまで、国内の大学にはどこにもなかった。(海外から学生が集まってくれるかと言うことさえ、問題になっていた様だ・・・?!)
 言葉の障害、文化の違い、経済的なこと、いろんなハンディーを乗り越えて、10年間が無事過ぎ、既にAPUの卒業生がアチコチで活躍している。
 成功の一番の原動力は、もちろん、学生の優秀さもあるが、何といっても、大分県民、特に別府市民の温かい受け入れだったと思う。
 経済的に苦しい生活を余儀なく強いられていた留学生の多くは、円高が更にそれに拍車をかけていた。その為、多くの留学生がバイトをし、それを、(市民ぐるみで)周りが温かく見守ってきている。
 私の場合、たまたま、APUの学生さんを紹介されたのが、バングラデシュダッカの人だった。それも、たまたま、大分市に行った時に、「多国語を話しませんか・・・」のチラシを見て、その会に(子ども中心だったが、何となく)出席して(その会への出席はそれ切りだったが)、彼を紹介してもらったのだ(彼がその会にしばしば来て、日本の子どもと一緒に遊んでいた様だった)。
 彼は、敬虔なるイスラム教徒(ムスリム)で、彼を通じて、イスラムの世界を直に知り、ベンガル語を学ぶことが出来た。それどころか、ダッカの彼の家で、ホームステイすることさえ出来た。
 卒業式にも招待状をもらい、(私は仕事上行けなかったが)私の家内と私の兄夫妻が出席した。
 彼は、優秀で、在学中に、アメリカにも留学していた。  彼から、インドネシアジャカルタ)の人(女性、キリスト教徒)や、タイ(チェンマイ)の人(女性、キリスト教徒)を紹介してもらい、インドネシア語タイ語も、ベンガル語と平行して勉強することになった。(タイのチェンマイでの宿泊先のゲストハウスは、タイ語を教わった人の父親の紹介だった。)
 多国語が面白くなり、その後、アフリカのコモロの人(男性、イスラム教徒)を紹介してもらい、アラビア語も勉強することになった。コモロの人は、高校時代に、エジプトのカイロに住んでいて、彼の父親は、アラビア語の先生をしていた。
 そして、最後に、トルコ(クシャダス)の人(女性、イスラム教徒)を紹介してもらい、今年、その人の家に(イスタンブールに行った時に家内と一緒に)訪問出来た。
 別府の亀川まで行って、長い「断食」終了後に、APUのイスラム教徒の学生さんが作った食事をごちそうになったこともある(デザートもしっかりと付いていて、とても美味しかった・・・!)。APUでの学園祭の時に、30分間ほど、広い会場で演奏させてもらったこともある。
 海外からのAPUの多くの学生さんがしばしば言っていたこと、「・・・日本語の講義が一番難しい!」と。
 今からは、日本人の多くが、視野を広く持って、国際的な目で物事を考える能力が必要かな?!そして、出来れば、海外の人とも、上手く付きあって行ける能力も必要かな?!
 今後は、益々、自国のことだけ考えていてはやっていけない時代になるだろう・・・?!!
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