ドクターでも、タバコをどうしても止めれなくて、蔭で吸っている人、います。医者の癖にと言う人が大半でしょうか、しかし、私は、そんな人の気持ちが分かる気がします。と言うのは、周りにそんな感じで苦しんできた人を見てきているからだ。
それは、まず、尊敬する父(59歳で佐伯小学校長を退職)だった。若い時は、よく吸っていたそうで、子ども達からいろいろ言われるものだから、風呂のかまどの所で(昔は、鉄のかまに入っていた)、コッソリと小さくなって吸っていた。晩年は、殆ど吸っていなかったが、最後は、肺に水が溜まって亡くなってしまった(自分が最後の診断を下した)。
それから、いろんな知恵を与えてもらっていた長兄だった。何度も挑戦しても、又、吸ってしまっていた。今は、吸っていないが、かなりそれで永いこと悩んでいるのを見てきている。
それと、自分の最愛の息子だった。息子には、茶道を小学校3年生から教えた。又、極真空手も薦めてさせていたが、それ以外、息子を信じて、口うるさく言わない主義できていた。が、たった一つだけ、うるさく言っていた。それは、タバコを止めなさいと言い続けたことだ。息子がタバコを吸う姿を家族旅行の時、電車の中で偶然に一度だけ見たが、その時息子もバツが悪そうだった。
で、息子が、「お父さん、もう大丈夫、止められる。タバコが美味しいと思わなくなったから、コーヒーも飲みたいと思わないし・・・」と言ってくれた(息子は、コーヒーを飲むと、タバコがどうしても飲みたくなっていた様だ)。
とても嬉しかった。息子から直接言ってもらえたことが、何よりも嬉しかった。永いこと苦しんでいた息子の気持ちが何となく理解できた感じだった。
赤塚不二夫さんも、医者の忠告を無視してアルコールを飲んで、早死にしてしまった。先日亡くなった囲碁の藤沢秀行氏も、最後まで、タバコを離さなかった様だった。好きなアルコールやタバコを無理に止めると、ストレスで、かえって免疫力が落ちて早死にするケースもあると言う免疫学者もいるぐらいだ。
まあ、アルコールやニコチン中毒者を責めるのではなくて、寛容の精神で、見てあげることも大切だと思います。 しかし、タバコの煙で人に迷惑を掛けたり、アルコールで人にからんだりしては、困りますけどね。今は、禁煙外来も出来ていて、病人として、保険適応で治せる時代にもなっていますので、本人が止める気さえあれば、禁煙は、昔ほど難しくはないと思います。
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