昨日は、皆既日食デーって感じの日だったかな。多くのテレビで、それを大々的に取り上げていた。
日本では46年振り、次に日本で見ようと思えば、2035年の26年後とのことで、それまで生きているかも分からないのに・・・。
太陽は、月の400倍の大きさもある。太陽と地球の距離は、月と地球の距離の400倍もある。太陽系では、一番遠い冥王星は、太陽と地球の距離の40倍の遠さの距離で、太陽の周りを回っている(1周が248年、冥王星は、正確には、惑星と言わなくなったが)。
月と地球の関係は、親子説、兄弟説、親子説などと言われてきたが、アポロが月の石を持って帰ってきて、それが地球の石よりも古かったことにより、今では、地球に大きな隕石がぶつかって地球の内部が飛び出て、それ等の塵が次第に集まって月になったと言う、ジャイアントインパクト説が有力だ。
月は、次第に地球から遠ざかっているが、その影響は、潮の干満で見られる様に、絶大だ。各国の国旗にも、沢山出てくる。日本の国旗にしても、桜島から上がる太陽のイメージが原型となっているのかな。昔見た映画の中に、アフリカの現地人に生贄(いけにえ)で殺されそうになった時に、皆既日食となり、真っ暗くなって、現地人が畏れてそれを逃れたってシーンがあったけど。エジプトのピラミッドにしても、アラビア語の文字にしても、昔からの暦にしても、太陽と月は、生活から切り離されることのないモノとして、現在に至っている。
太陽系の惑星で、月の様に大きな衛星自体が特殊だ。それが、地球から太陽と月がほぼ同じ大きさで見えることも、偶然だ。しかも、それがほぼ同じ平面上を回って、皆既日食と言う現象が起きることも、神業的現象だ。
皆既日食では、コロナの状態がよく観察される。プロミネンスも、よく観察される。太陽の活動は、常に流動的で、活発でない時は、地球も冷たくなっているが、今は、活発な時となっている。屋久杉の研究によれば、太陽が活発に活動している割には、過去のデータと比べると、地球の平均温度が0.5度高くなっていて、これは、人為的なことが原因になっている?!
今回の皆既日食は、インドから始まり、ネパール、ブータン、中国、日本、タヒチで終わった。ヒンディー教徒の多いインドでは、悪魔が太陽を食べてしまうと言うことで、不吉なことが起きる前兆と思われるみたいだが、反対に、仏教徒の国ブータンでは、いいことが起きる前兆とされているとのこと。日本では、悪石島がクローズアップされていたが、雲と雨で、残念な結果に終わっている。
今回、熊本では、92%も欠けていた。夕方の様に暗くなった。この時、(美味しい鶏肉となる)天草大王が座り込んでしまったとのこと。
曇り空だから見えないだろうと諦める必要はなかった。その合間に、太陽が出ていた。で、正に、雲が周りを覆って、上手い具合に、細く光る三日月の形を肉眼でそのまま数秒間見ることが出来て、感動してしまって、デジカメを持って写真を撮ることを忘れてしまっていた。我に返って、デジカメを持って構えた時には、既に、眩しくて撮れない状態になっていた。一生の不覚って感じで、残念無念だったが、まあ、頭の中には、確かにその時の像がしっかりと今でもインプットされていて、幸せ気分を味わっている。
家内に電話して、「見た?見えた?」と尋ねると、「見たよ。」と言う。で、どうだったと言うと、「テレビで見て、実際には、見なかったとのこと」。ウーッ、・・・。
感動を多くの人が共感した日だった。
平和だなあ。
*今回、溶接をする人から、仕事上に使用する溶接でのメガネを借りて見せてもらった。よく見えた。感動、感動、生きていて良かったって感じになったかな。 東京オリンピックの前年、自分が中学2年生の時にも、理科の先生から教わって、見た記憶があるが、その時、晴れた日だったが、学校から帰る途中で見て、太陽がちょっとしか欠けてなかった様に記憶している。今回の様に、熊本での92%も欠けていなかったし、さほど暗くもなかった様にも記憶しているけど・・・?(今回ほど、その時、感動していません!今回は、撮り損ねた三日月、一生のいい思い出になりますね。)