日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

雑 感

 秋葉原事件に付いて、まだなかなか後遺症が取れない人が多いかと思う。
 所で、今回、気になることがあった。犯人が成人になっているのに、その両親にインタビューをマスコミがしていたことである。これって、許されることかなあ。次に、何かヒーローになった感じで、マスコミが取り扱っている感じだ。つまり、本人が希望していた様に、マスコミが騒いでいるのだ。本人は、無視されるのが一番いやだったはずだが、・・・。
 マスコミの報道の倫理に付いては、余り取り上げられない。報道の自由という名の元に、記事を取る為に手段を選ばずでは、秋葉原の犯人と同じパターンではないか。
 この事件以外に、それまでも、同じ様な事件があっているが、本質を見抜けないままに、又、本質を見抜いても、改善しようと努力してこなかった為に、繰り返して起きているに過ぎないのではないだろうか。
 同じ感じで、不登校の問題がある。根本的な解決をしないので、現実には、どんどん不登校の生徒が多くなっている。若者の自殺も、右肩上がりだ。
 戦後の日本が辿ってきた道が、ちょっとの間は良かったのだが、今は、その曲がり角に来ているのではと思ってならない。
 例えば、知識偏重の教育で、今や大学に行く人は、半分もいる。以前は、大学卒はホントにエリートだったが、それが薄れ、大学を卒業しても就職で難儀している。が、まだ、大学を卒業しさえすれば、何とかいい職に就けると思っている親も子どもも多いのだ。しかし、実際は、そうでないことは明らか。
 便利なメディアが発達したのは、いい面もあったが、一方、インターネット中毒の若者も多くなっている。又、小さい時から、多くの子どもがテレビにさらされて、現実とバーチャルの世界が区別付かなくなっている。
 IT化を日本より先に進めた韓国では、現在、10代〜30代の18%、何と400万人を越える前途有望な若者がネット中毒状態で治療を要する結果になっている。会社も行かず、学校も行かず、一日中パソコンの前に座っているのだ。これは、どう見ても、ゆゆしき問題であるし、日本も二の舞になりそうな気がしてならない、いや、もう既にそうなっているのか?!
 今の日本は、高度消費社会、高度情報社会、二極分化の社会だと言われる。世界のアチコチで食糧不足が大きな問題になっているのに、日本の食べ物の3分の1が捨てられている(賞味期限がうるさい国だが)。どんどん新しいIT製品が作られ、どんどん捨てられている。大家族制度が崩れ、家族のつながりが薄れている。貧乏を実感する人が多くなり、かっての中流意識の層が少なくなっている。将来に明るさを抱けない世の中になっている。人同士のつながりが希薄になっている。孤独の人が多くなっている。社会保障がどんどん削られている。
 それでも、まだ、日本は、外国と比較すれば、いい方だと思っている。平和だし、思ったことが言え、物乞いはいないし、貧乏と言っても、それなりの制度もあり、健康でありさえすれば、それなりに何とか生きて行けることが多いから。又、努力次第で、何とかなれる道がまだ残されていることが多いから。しかし、それもいつまで続けられるか、又、それは他の国の犠牲で成り立っていることも、知っておく必要があると思う。
 鬱病、単身赴任、孤食、教育、受験戦争、医療、政界、天下り、擬装、問題は多いなあ・・・。
 近頃、公務員がタクシーに乗っていろいろもらっている何て信じられないこともあってるけど。サイトでも、いろんなわいせつまがいな記事を勝手に載せてる人、いつまでも続いているなあ。今の日本人、特に若者の多くが孤独なんだろうなあ。

*写真と記事は、全く関係がありません。グラッドストーン市に寄贈した私の作品です。