20歳から40歳、社会との厳しさを体ごとに体験して行く期間ですね。何の仕事が自分に向いているのか、決まらないケースの方が多いですね。向いていると思っても、実際にその世界に入っても、それに馴染めない人もいます。まあ、仕事って、初めから、生活の為に働かざるを得ない、きつくて面白くないのは、当たり前って感じで思い込んでいればいいのかも知れませんが、うつ状態になってしまっては、困りますね。
逆に、面白くないと思っていても、しばらくそれをしている内に、天職だと思うケースもあります。
私のよく知る公認会計士さんで、「自分は、お金を扱うこと何て、昔から、一番嫌な事だったのに、今、そんな自分がその仕事に就いているので、何か、不思議だ・・・」って感じで言われました。今は、公認会計士事務所を開き、自分以外に2人の公認会計士を雇い、仕事大好き人間って感じで、楽しそうに仕事をしていますが・・・。
又、ある医師は、「親の勧めで医者になったけど、きついことばかり、嫌だったけど(研究生活に10年程入る)、今は、親に感謝している。(←今、開業しています。)」と、言われていましたが・・・。
需要と供給の関係で(希少性)、弁護士も公認会計士も歯科医師も、余り気味の傾向は、否めません。医師の開業も、仕事も経営も、大変です(かと言って、忙しい勤務医も、今の時代の生き方に反した感じになっていますが)。アメリカでは、医療は、もう、行き着いている感じです。
今からは、何の仕事が当たるのか、誰にも分らない感じです。又、価値観も、今は、多様化していますから・・・?!
「1万時間の法則」というのがありますが(←これに関しては、いろんな意見がありますが)・・・1万時間すれば、その道でのそれなりのエキスパートになれると言う法則で、1日に3時間だと、10年間、1日に6時間だと、5年間、1日に9時間だと、正に、石の上にも3年の精神ですね。
ただ言えることは、20歳〜40歳の20年間、これが、40歳以後の生き方の土台になると言うことです。40歳以上になると、体力的に、無理がだんだんと効かなくなりますから・・・。
自分の事を素直に反省すると・・・→(卒後)5年〜10年って、体力に任せて、怖いもの知らずって感じでした。10〜20年経つと、自分の医療の力の限界を知り、医療の怖さを知って来ました。そして、20〜30年経つと、医療を取り巻くいろんな事がよく見れる様になりました。30年〜40年経つと、もう、体力的に、無理が出来ないと思う様になりました。
40年過ぎた今は・・・→代わりの医師がいれば、その人を立てて、補助的存在でいたいなあと思う心境になっています。