東京都や栃木県などの水道水から国の基準(1キロあたり100ベクレル)を上回る放射性ヨウ素が検出され、母親に不安が広がっている。
一方、日本小児科学会など3学会は24日付で、水道水を飲んでも健康に影響を及ぼす可能性は極めて低いとする共同見解を発表し、脱水症状の方が危険が大きいとして、「水分補給を優先して」と呼びかけた。
学会の見解では、「この基準は、放射性ヨウ素を、月単位または年単位で飲み続けた場合に危険性がある時の数値だ」とし、むしろ水を控える方が乳児には危険とした。で、以下の4つの指針を示している。
1、母乳で育てていれば、母親は特に食事を制限せず、母乳を続けて欲しい。
2、粉ミルクなどでミネラルウオーターを使う場合は、煮沸した後、適温にして使う。外国産などミネラルを多く含む硬水は乳児の負担になる可能性があり、水道水の方が安全。
3、離乳食を食べられる乳児は、離乳食からも水分補給できるので、粉ミルクの量を減らしても問題ない。
4、粉ミルクのみの幼児で代わりの水が確保できないなら、水道水を使って欲しい。
ペットボトル獲得に奔走していた親御さん、この報告で、益々不安になるケースもあるのでは・・・。
数字が出されると、どうしても、それに動かされる傾向になる。血圧や発熱では、しっかりと数字が出る。機嫌や顔付きとなると、数字で出せない。しかし、毎日の小児科外来では、子どもの急性期の見方としては、それがとても大切(それに、睡眠、食欲が)。
私も、かっては、ミネラルウォーターを常に飲んでいた。それをずっと利用していると、その習慣を壊すのは、抵抗がある。で、今は、(もう1年以上になるが)ポットで沸かしたのを(24時間で使い切る感じで)飲んでいる(体に良くない塩素が、沸騰することで出るかな?)。
親が不安になると、子どもも不安になり、子どもの免疫力が低下します。そうでなくても、今、RSウイルス感染症やロタウイルス感染症が多い時期なので、今は、小さい子どもさんを持っている親御さんの不安解消がとても大切だと思います。