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退職後の雑感(314)

  「退職後の雑感、医療の問題点」

 医療を上手に受けるには、医療をする側も医療を受ける側も、お互いに、共同作業的な意識を持つことが大切ではないかと思います・・・・。
 昔は・・・→せめて最後に亡くなる時だけでも、医師に診てもらって亡くなりたいって時代で、医師は絶対的な存在でしたが・・・今は、違いますね。今は、情報開示の時代で・・・→患者さん側も、病気の本質を知って、治療や検査の選択も、患者さん側が最終的に選ぶケースが多くなっています。
 そんな中でも、いろんな問題があります。
1、医療受ける側として、いつでもどこでも、最高の医療が出来ない状態になっています。
 同じ保険料を払っているのに、周りに医療機関がない場合など・・・北海道や東北のへき地では、深刻です。
2、医療財源に限界があります。
 乳幼児の無料化、生保の無料など、無料のケースが増加傾向にあり、高齢者医療の割合がどんどん増加しており、それに反して、財源は先細りになっています。このまま無料で押し通せるとは思えません。
3、医療を受ける側の立場が強くなり過ぎているケースがあります。
 検査して下さい、点滴して下さい、抗生物質を下さい、熱冷しを下さい、前〇○が効いたので、今回もそれを下さい・・・医療上、必要でないと思っても、強く出られると、(患者さんでなく患者様の時代になっているので)それに従わざるを得ない場合が多くなっています。
4、前医の医師を良く言わない患者さんがいます・・・→次は、他の所で又、自分が言われやしないかと思って、多くのドクター、不安です・・・。
5、臨床は、経過を見ないとはっきりしないことが多いのですが・・・検査も絶対的でなく(インフルエンザの検査をしても陰性のこともあるし・・・)、次に来院した時にはっきりするだろうと思っていても、(素人判断で、あの医者は、直ぐに診断が診抜けない、ヤブ医者だと思って)、別の医療機関に掛かって、ドクターショッピングしていたり・・・。
6、間違った医療情報も多くなっています。
 いろんな健康食品やサプリメントや健康器具があります。高いお金を払って、それを利用している人もいます。お年寄りを狙った霊感商法も今だ後を絶ちません。
7、漢方薬が保険医療で切られそうになりました。欧米で認められているカイロプラクティックが、日本では、まだ、有効性が認められていません。
 長い間の利害関係やしがらみで、厚労省から早くから認められたり、認められなかったり、切られたりしています。
8、医療に於ける人の資源にも、限りがあります。
 博愛主義で孤軍奮闘しても、長続きしません。ドクターも、人間です。1週間に1回は拘束もなくて完全に休み、当直明けに充分に休める医療体制にすべきです。(救急病院で、勤務医の数が少ない所では、55歳過ぎても、当直しているケース、多いです・・・)

*以上は、10年前に書いた再掲ですが・・・今も、同じかな・・・?!
https://sp.nicovideo.jp/watch/sm41389289?ss_id=04b39afe-03ee-4e1b-b4f7-019574329251&ss_pos=2&cp_in=wt_tg(←長尾和宏先生の話)
*写真は、上天草市龍ヶ岳町の夕方の絶景です。(←家内との散歩コースでした。)

 (令和4年11月25日、記載)