日本の心・さいき

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退職後のつぶやき(25)

  「退職後のつぶやき、やる気の試験」

 以下は、実話でなく、単なる、私の作り話です。

 「令和3年11月から2月まで、毎土曜日の10:30~12:00までの90分間、総計12回、無料で、”佐伯市民のためのベトナム語初級の募集を行います。ベトナムの文化や料理を体験したい方はご応募ください。”との内容で、佐伯市観光課から、募集がありました。
 講師は、佐伯市地域おこし協⼒隊メンバーのロアンさん。
 で、72歳にして、まだ、好奇心旺盛の私は、「5人ほど、先着順」と書かれた内容を見て、募集が公表されたその日に、慌てて、参加の旨をメイルで通知しました。
 10月の中頃、市役所から、場所を、市役所から「さいき城山桜ホール、セミナーコート」にしますとの連絡がありました。人数が多くなったせいなのかなとも思いました。
 講義第一日目の11月6日、朝の10時前に行くと、セミナーコート内は、既に超満員で、100人近くの受講希望者がいて、もう、全く座れない。コロナ感染大丈夫かなと思いながらも、立って、取り敢えず、参加することにしました。
 10:30ちょっと前に、市役所の職員らしき若い男性が入って来て、「今から、ベトナム人のロアンさんによるベトナム語初級を始めます。今回を受講して、もう、受講しなくていいと思われた方は、遠慮なく、辞退されて下さって結構です。次の13日に、参加されない方は、辞退したものとみなしますので。」とだけ言って、部屋から出て行きました。
 ちょうど10:30に、ロアンさんらしき人が入って来て、初めから、ベトナム語のみで、どんどんベトナム文字を書いて、休みなく、延々と続けて、12:00ちょうどに終わりました。
 で、又、初めの男性が、入って来て、「次回も、こんな感じで行います。次回、不参加の人は、辞退と見なしますので。」とだけ又言って、部屋を出て行きました。
 11月13日になり、そうでなくてもベトナム語、難しいのに、こりゃ、もう、付いて行けないなあ、どうしようか、まあ、せっかくだから、我慢して聞いて、2回で終わりにしよう、と思って、又、出席しました。
 行くと、さすがに、嘘みたいに、教室内、前の数が嘘みたいで、ソウシャルディスタンスもそれなりに取れ、数えると、11人でしかありませんでした。
 10:30に入って来たのは、初めから、ロアン先生で、上手な日本語で、「おめでとうございます。あなた方は、合格です。すみません、今までのは、やる気の試験でした。この11人は、やる気の問題に、見事、合格されました。ちょうどいい人数になりました。声調、発音など、基本的なことを、今からの11回で、楽しく学びましょう!」と言われて、その後、とても分かり易い内容で、ゆっくりと、講義がなされました。
 12回目には、11人、誰一人も欠けることなく、簡単なベトナム語会話が出来る程になっていました。
 今後、これ等の11人が、ベトナムと佐伯との地域おこしに、協力してもらえると、いいですね。
 終わり

 (令和3年10月15日、記載)

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